「結束を呼びかける」——なんと聞こえのいい言葉だろう。しかし、私たちはいい加減に、その“結束”の正体を直視すべきだ。石破首相が全国幹事長会議で自民党の参院選勝利のために結束を呼んだ、その瞬間、私たちは耳に心地いい響きを感じたかもしれない。だが、その裏で結束しているのは誰か?そして、私たちは一体何のために結束させられているのか?
これはただの選挙戦略でもなければ、国の未来を賭けた真剣勝負でもない。極端に言おう。これは「倒れないための寄りかかり合い」だ。自民党は時代がどう変わろうと、官僚と大企業、政治屋の“伝統の延長線上”で、ひたすら既得権をパッチワークのようにつなぎ合わせ、自己保存だけを最大化する。参院選勝利と叫んだ先に、誰の暮らしが良くなる?それとも、またしても利権の温泉に一部の猛者がひたり、民衆は冷え切った洗面器で顔を洗って終わりか?
「野党がだらしない?」「ほかに選択肢がない?」そんな言い訳を垂れ流す時代は終わった。結束すべきは、本当に現状を変えたい人々だ。けれども、現実はどうだ?メディアはただ勝敗を数字で煽り、地方組織は上意下達の人間ピラミッド。そこに“意見”や“理念”はどれだけあるのか。参院選も結局は、ポスターに映る顔がすげ替わるだけのショー。国民が“参加”する選挙ではなく、政治屋たちが“分け前”にありつくための整理券配布に過ぎない。
私たちは、いつまでこの茶番に拍手喝采を送るのか?政治の腐敗は上から始まるだけではない。無関心、同調圧力、そして「みんなやってるから」という日本的“結束”こそ、最大の共犯者だ。あなたはこの流れにただ身を任せ続けるのか?それとも、本当に未来を変えるために自分のアクションを選ぶ勇気があるのか?
この国の結束は、変化や多様性、生きた声を抑え込むための結束だ。それを自民党だけの課題と思うなら、あなたもすでに“システム”の一部に成り下がっている。
This article was inspired by the headline: '石破首相 自民 全国幹事長会議で参院選勝利に向け結束呼びかけ - nhk.or.jp'.
Comments
No comments yet. Be the first to comment!